言葉が飛べなくなった日【第11話】
いつもなら見つかるはずだったのに
その日は朝から机に向かっていました。
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そろそろ次の話を書こう。
そう思ってノートを開きました。
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でも、
何も浮かびません。
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いつもなら、
村を歩いているうちに言葉が見つかります。
「あっ、これだ」
そんな小さな種を拾うことができるのです。
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けれど、その日は違いました。
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歩いてみても。
コーヒーを飲んでみても。
ノートを眺めてみても。
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何も出てきません。
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無理やり書いてみました。
でも違う。
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書いては消して。
また書いては消して。
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気づけば、
消した跡ばかりが増えていました。
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「どうしたんだろう」
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少し前まで、
あんなに言葉が出てきていたのに。
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急に何もなくなったような気がしました。
もしかして、
もう書けないんじゃないかな。
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たまたま運が良かっただけで、
本当は何も持っていなかったんじゃないかな。
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次から次へと悪いことばかり考えていました。
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結局その日は、
何も書けませんでした。
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悔しいままベッドに入り、
ぼんやり天井を見ていた時でした。
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ふと、
魔女の宅急便のキキを思い出しました。
キキも突然、
空を飛べなくなりました。
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昨日まで当たり前にできていたことが、
急にできなくなる。
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好きだったはずなのに、
どうしていいか分からなくなる。
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あの時のキキも、
不安だったはず。
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でも、
キキは魔女をやめなかった。
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飛べなくても、
毎日を過ごしていた。
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だから今は、
無理に言葉を探さなくてもいいのかもしれない。
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今日は書けなかった。
ただそれだけ。
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また言葉が見つかる日まで、
メモだけは捨てずに持っていようと思います。
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キキがもう一度空を飛んだように。
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私もまた、
言葉を書ける日を信じながら。🌿📖✨
この物語は、
いつも言葉が見つかる人の話ではありません。
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書けない日も、
立ち止まる日も、
何も浮かばない日もあります。
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それでも、
メモを捨てずに持ち続けていたら、
ある日ふいに言葉がやって来ることがあります。
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そんな小さな物語です。
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よかったら、
また村へ遊びに来てください🏡🌿✨






よしみさん、おはようございます^^
書けなくても こんな素敵な記事にできるところがすごいです⭐️
よしみさん、私も書ける日と書けない日にムラがあります。無理に書こうとしない方がいい気がしますね😁